スマホで簡単に時間を確認できるようになった今の時代だからこそ、アナログ時計にこだわりたい。
腕時計もいいけれど、さらに自分らしく個性を演出するなら懐中時計がおすすめです。
懐中時計というとアンティークでお高いもの、という印象がありますが、アンティーク風懐中時計なら
手頃なお値段で気軽に楽しむことができます。色のバリエーションが豊富で、時間を確認するという
さり気ない仕草も格好良く見えるのが嬉しいところ。
日常生活にアナログ感をプラスして、自分だけの特別な時間を楽しみましょう。
今回は懐中時計の基本形やアンティーク風懐中時計の使いやすさなどをご紹介します。
懐中時計の身に付け方
懐中時計の身に付け方
奇想天外なストーリーで今なお世界中の人に親しまれている児童書『不思議の国のアリス』。お読みになった方も多いのではないでしょうか。物語のキーとなる白ウサギはベストのポケットから懐中時計を取り出して「大変だ! 遅刻してしまう!」とアリスの前を大急ぎで走り抜けていきます。『不思議の国のアリス』が刊行されたのは1865年。懐中時計はこの頃から児童書に出てくるほどポピュラーなものだったのですね。
懐中時計の英名はpocket watch。名前のとおり、ポケットに入れて持ち歩く小型の時計として使われてきました。ただポケットに入れるだけでは落として壊れてしまうことがありますから、懐中時計には鎖や組紐が付けられています。
ジャケットを着ているときはフラワーホールに鎖を留めて胸ポケットに入れ、三つ揃えのスーツのときはボタンホールに鎖をつないでベストのポケットに入れます。白ウサギがベストのポケットから懐中時計を出すのも、当時としてはごく自然なことだったのですね。現代ではズボンのベルトルーフに付けて楽しむ方が多いようです。
懐中時計の2つの基本形と蓋の役目
懐中時計は時代によって形は変わりますが、オープンフェイス(蓋が付いていないもの)と、ハンターケース(蓋が付いているもの)が基本形になります。
ハンターケースの名前の由来は、一説によると上流階級の紳士のスポーツであった狩猟から付けられたと言われています。狩猟をしている最中に落馬して時計(特にガラス部分)を壊さないよう保護するために蓋を付けたことからハンターケースと呼ばれるようになったそうです。
いつしか保護の役目だった時計の蓋は装飾を施す部位へとかわり、アンティークの懐中時計コレクターを熱中させるようになりました。装飾は贈る相手の名前や、細かく彫金された優美な花模様など、様々なデザインが施されています。
ちなみに、時計の裏や文字盤をスケルトンにして時計内部を見られるように作られた懐中時計もありますが、こちらは機械式の時計コレクターに愛されています。
アンティークだからこその値段と手間
懐中時計の素材は真鍮やステンレスなどが多いですが、高価なものになると金製や銀製のものがあります。
アンティークで金製、蓋部分に美しい装飾を施した懐中時計となると、よほどのコレクターでなければなかなか手が出ないお値段になってしまいます。
他にも、アンティークは素敵だけれど手を出しづらいのは、アンティークの懐中時計のほとんどは機械式で、ゼンマイを巻いて動かすタイプが多いことです。手動でネジを巻き、お気に入りの懐中時計を動作させる楽しみはありますが、毎日、あるいは数日に一度ネジを巻くのは少々面倒に感じるかもしれません。
自分らしくライフスタイルに合わせてアンティーク風時計を楽しむ
クラシカルな丸い形、時代を感じる佇まいはそのままに、気軽に楽しむならアンティーク風懐中時計がおすすめです。本物のアンティークよりもお値段が安く、現在作られている懐中時計はボタン電池で動作させるクォーツ式のものがほとんどなので使いやすさや性能も違ってきます。アナログ感を楽しみながら性能は今の時代に合わせる。アンティーク風懐中時計ならではの楽しみ方です。
Tシャツにジーンズといったラフなスタイルにさりげなく懐中時計を身につける格好良さ。お気に入りのバッグに懐中時計をコーディネートして楽しむ。和装に合わせてもしっくりくるのも嬉しいところです。ささやかなことですが、その人なりのこだわりを感じます。
スマホで簡単に時間を確認できるようになった今の時代だからこそ、アナログ時計で「ちょっと大人の余裕」を見せつけちゃいましょう!
アンティーク風懐中時計は色やデザインなど豊富に揃っているのでライフスタイルに合ったデザインを選ぶことが出来ます。日常のアクセントとして、アクセサリー感覚で、自分らしさを演出するアイテムとしてお気に入りをぜひ見つけてくださいね。